自炊(スキャン)代行業者の比較まとめ

読み聞かせのための絵本自炊(スキャン)

絵本の読み聞かせをするのに、40人程度なら絵本そのままや、ビッグブックで充分だけど、もっと沢山の人数に対して読むにあたって、絵が見えないので拡大するために自炊しました。

1番の問題は使える道具。スキャナがA4サイズしかないのに、絵本はそのサイズより大きいということ。そして、見開きページまであるので、画像として取り込んだあと加工しないと、どうしたって読めるようにならないこと。

著作権を侵害することになるんだろうなーと。思いつつも、媒体として形が違うので、再生したときになるべく元の話の形を裏切らない形になるように加工しました。

まずは一頁を取り込むのに4分割して取り込んで、フォトショップを使って画像を繋げました。特に本の「のど」部分は、本をバラすことなく自炊する場合、スキャナのガラス面にどう押し付けてスキャンしても浮いてしまうため、色ムラが出るので、取り込んだあと違和感が出ないように色を調整しました。

表紙裏表、表紙裏(絵本だとここもかなり大切な話の一部)、扉(ここから話の本文だったりする)、本文全て。全ページの画像を揃えて、繋げる順番にファイル名に番号を降って画像を用意しました。

絵本の文字をどうするかというのも、実は問題で。話の内容によっては、思いきって全部文字を画像を加工した段階で消し飛ばしてしまったこともあります。読み聞かせる前に、画面でオチが読めてしまうと、つまらないかもしれないし。文字の分だけ絵が小さくなってしまうので。

最終型はPowerPointで仕上げました。見開きページは全体が見えるようにしたあとに、話に合わせて焦点の合う位置を拡大して見せたり、と、工夫しながら絵本のストーリーに合わせていきました。

踊りを踊っているシーンだと、紙芝居のように絵を隠しながら、段階的に全部が見えるように工夫したり、ボールを投げるシーンなどは、元々はボールが空中にある絵だけだったのを、アニメーションに加工して、ボールが手から元の絵のボールの部分を通ってもう一人に届くように加工してしまったり。

この辺は、やり過ぎると絵本を越えてアニメになってしまうので、部分的に加工するに留めて「絵本」のアイデンティティーを壊さない程度、読み聞かせの時に違和感を感じない程度で、動くことにも喜んで貰える加工を心がけました。

あくまで小学校の授業の延長としての位置づけでの使用なので、著作権のグレーゾーンでやらせて頂いた事ですが、一般に上演するとしたら許可が要るレベルの自炊利用なので、ご注意下さいませ。

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